JEITA新会長の津賀一宏氏「生成AI利用のルールづくりを」
電子情報技術産業協会(JEITA)は3日、パナソニックホールディングス(HD)会長の津賀一宏氏が新会長に就任したと発表した。任期は1年。津賀氏は都内で開いた記者会見で、デジタル産業の競争力を上げるため、生成AI(人工知能)を利活用する際のルールづくりやサプライチェーン(供給網)の強化に率先して取り組む考えを示した。
津賀氏は「日本企業がAIで生産性を向上できる領域は多い。しがらみや商習慣を打ち破るためにAIを活用していくことが重要だ」と語った。
デジタル業界内での再編については「私の経験を踏まえれば必要。一般論にはなるが、デジタルの力で革新を進めていくことを考えれば、再編を積極的に進めるべきだ」との認識を示した。
また、25周年を迎えるIT(情報技術)見本市「CEATEC」(主催=JEITA)は2024年、自動車関連の見本市「ジャパンモビリティショー」(主催=日本自動車工業会)と同時期の開催を計画する。
津賀氏は「車社会がどう変化するか、ジャパンモビリティショーを見れば将来の姿が見える。我々は(次世代車を支えるデジタル系の)専門技術をCEATECで紹介することで、ともに日本の産業界を盛り上げていきたい」と述べ、国内を代表する見本市同士の連携に意欲をのぞかせた。