中国地方の鉱工業生産指数、2カ月ぶり上昇 経産局
中国経済産業局が20日発表した中国地方5県の4月の鉱工業生産指数(2020年=100、季節調整済み、速報値)は、前月比5.5%上昇して103.6となった。基調判断は3月の「横ばい傾向であるが一部弱含んでいる」を据え置いた。
中国地方の基幹産業である自動車は11%上昇、圧縮機やクレーンなどの大型案件の受注が重なった汎用・業務用機械は49%上昇した。百貨店とスーパーの販売額は天候の影響で百貨店が伸び悩み1.4%減少した。
マツダは認証不正で国内向け2車種の生産を止めている。実国慎一経産局長は20日の記者会見で「全体の比率で見れば高くなく、他車種や輸出に振り向けるのであればサプライチェーン(供給網)への影響は大きくない」と述べた。
中国地方の自動車部品会社はマツダのほか、トヨタ自動車などにも製品を出荷していることから、今後の影響拡大に注意するとした。