稲盛和夫氏に県民栄誉表彰 鹿児島県、市は市民栄誉賞
鹿児島県の伊藤祐一郎知事は16日、京セラ創業者で名誉会長の稲盛和夫氏(83)に県民栄誉表彰を授与した。県は表彰理由について「国内外で人材育成などに取り組まれ、郷土愛に満ちた活動は県民に敬愛され、社会に希望と活力を与えている」としている。稲盛氏は鹿児島市出身。同市の森博幸市長も同日、鹿児島市民栄誉賞を贈った。
稲盛氏は「鹿児島を愛する気持ちが原動力となり、ここまでやってこられた。古里のみなさんに『よく頑張った』と褒めていただいたようで誇らしい気持ちでいっぱい。どんな賞をいただくよりうれしい」と喜びを表現した。「自分自身を戒め、現在に至った。今後とも世のため人のために尽力したい。鹿児島の若者たちが海外に雄飛していくことも支援したい」とも語った。
稲盛氏は6月に県と市に10億円ずつ、計20億円を寄付した。県や市などでつくる建設協議会が建設資金として活用。留学生・研究者らを受け入れる宿泊機能を備えた「国際交流センター(仮称)」を整備する方針だ。
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