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サフィニア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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サフィニア

サフィニア (Surfinia) は、ナス科ペチュニア属の植物。サントリー京成バラ園芸が共同で1989年に開発したペチュニアの品種。なお、「サフィニア」はサントリーフラワーズ(株)の登録商標(日本第2395224号)である。不稔性が高く、草姿が乱れず花期が長いのが特徴で、近年急速に普及している。欧州などの諸外国でも評価が高い。ペチュニアでは初めての本格的な栄養繁殖系。開花時期は4月から10月、大きいものは10cm程度、小さいものは3cm程度と大小さまざまな花を咲かせる。

概要

ガーデニングに用いられる

原産地はブラジルパンパ。サントリーの駐在員が原種を持ち帰ったのが品種改良の契機とされる。従来のペチュニアにはないクリーピングタイプのペチュニアである。栄養繁殖系ペチュニアの実質的な第一号であるとともに栄養系品種が商業的に成り立つ事を証明した記念碑的品種である。今日の栄養繁殖系品種の隆盛はこの品種の成功に負うところが大きいと思われる。 栄養系繁殖であるため、種子が少ない事もあって花数が多い特徴がある。 生育しても草姿が乱れないという大きな特徴があり、特にヨーロッパで非常に人気が高い。 サフィニアが成功すると、同業他社もペチュニア市場に参入し、「ペチュニア戦争」と呼ばれる状況となる。 1990年代から始まる、日本におけるいわゆるガーデニングブームの火付け役とも言われている。

特徴

従来の一般的なペチュニアと同様、雨に弱く花壇にはあまり向かない。ほふく性(地面にはうように成長する性質)が強いため、プランターや特にハンギングに向く。ペチュニア系の高級品種である。 枝がしなやかで伸びやすいため容易に樹勢の調整が可能で、摘心や切戻しを行うことにより枝数を増やしていき、蕾を増加させてゆく、というのが育成の基本体系である。大輪、中輪、小輪、花色、使用用途に合わせた性質に改良された品種もあるなど、種類も富んでいる。また、名前の「サフィニア」は、ほふく性が強い事から英語のSurfing(サーフィン)と、Petunia(ペチュニア)を掛け合わせた言葉に由来している。

種類

2007年現在、メーカーが発売しているものを以下に挙げる。

サフィニア
「サフィニア」の一般的な種類。
  • 大輪系 花の直径が、7~10cm程度
  • 中輪系 花の直径が、4~6cm程度
  • 小輪系 花の直径が、3cm程度
サフィニアエレガンテ
「サフィニア」の八重咲き品種。
サフィニアフラッシュ
植えつけてから、従来のサフィニアに比べ、開花を早く迎える品種。
  • 中輪系 花の直径が、4~6cm程度
  • 小輪系 花の直径が、3cm程度
サフィニアブーケ
摘心や切戻しを行わなくても、樹形がまとまって行く品種。また、他のサフィニアに比べ、枝が伸びにくいのも特徴。

関連項目