ドコモ・アニメストア
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒102-0071 東京都千代田区富士見1丁目6番1号 富士見ビル 6F |
設立 | 2012年(平成24年)5月 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 9010001147062 |
事業内容 | アニメ動画配信全般 |
代表者 | 越智武(代表取締役社長) |
資本金 | 10億円 |
売上高 |
161億1,600万円 (2024年3月期)[1] |
営業利益 |
17億5,800万円 (2024年3月期)[1] |
経常利益 |
17億6,200万円 (2024年3月期)[1] |
純利益 |
12億3,700万円 (2024年3月期)[1] |
純資産 |
84億円 (2024年3月期)[1] |
総資産 |
131億6,000万円 (2024年3月期)[1] |
主要株主 |
株式会社NTTドコモ 60% 株式会社KADOKAWA 40%[2] |
株式会社ドコモ・アニメストア(英: DOCOMO ANIME STORE inc,)は、アニメ専門のビデオ・オン・デマンド・サービス「dアニメストア」(ディーアニメストア)の運営を行う日本の企業。
概要[編集]
NTTドコモがKADOKAWAとの戦略提携により、両社の出資で2012年5月に設立された。同年の7月にdマーケットの「アニメストア」(後のdアニメストア)の運用を開始した。2013年頃からテレビアニメなどの製作委員会に参加(出資)している。2014年、2015年、2016年からAnimeJapanに協賛として名を連ねている。
dアニメストア[編集]
URL | https://animestore.docomo.ne.jp/ |
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言語 | 日本語 |
タイプ | ビデオ・オン・デマンド |
運営者 | ドコモ・アニメストア |
設立者 | ドコモ・アニメストア |
開始 | 2012年7月3日(アニメストア) |
現在の状態 | 運営継続中 |
dアニメストアは、ドコモとドコモ・アニメストアが運営する、アニメに特化した定額見放題のビデオ・オン・デマンドサービス。アニメのTV放送は放映地域に制限があることが多いが、dアニメストアは日本国中どこからでも、DVDを借りることなく、インターネット経由でスマートフォンやパソコンで様々なアニメを鑑賞することができる。ストリーミング再生だけでなくダウンロード再生にも対応しており、予めダウンロードすることで再生時にインターネット環境がなくてもアニメを再生することができる。
定額制でアニメ、アニソンライブ映像、アニソンミュージッククリップなどをいくつでも視聴することができる。ただし、月の途中で解約した場合、当月分がかかる。
配信コンテンツは、アニメ・アニソンライブ・2.5次元ミュージカルなどが約6,196作品、約85,342話(2024年4月20日現在)であり、定額制アニメ配信サービスとしては日本最大の会員数と作品数を誇る[3][4]。配信数は年々増加傾向にあり、安定的に好決算をたたき出しているため今後も増加するものと思われる。
なお最新の配信数はマイページ左上(スマートフォンは最上部)から常に確認できる。自分の設定したニックネームのすぐ下に作品数と話数の記載があり、左端から「視聴済み作品数/配信中作品数」と「視聴済み話数/配信中話数」の順番で記載されている。
また話数のカウントは放送上や講演上における「1話」ではなく「動画1本」を示すため、配信形式によりしばしば変動する。このため過去と比較してマイページに表示される話数が減っていても配信されている実際のコンテンツ数は寧ろ増えているということがよくある。
例を挙げれば劇場版作品などは以前、動画4本に分割されていたためカウント4話だったが、現在は「本編」と題し動画1本に統合され1話カウントになっている。そのほかにもアニメロサマーライブは1曲毎1話から1日当たり前後編の2話制(3日なら6話)へ変更され配信話数を大きく減らした。このため配信コンテンツ数を過去と比較する際は話数ではなく作品数に着目する方が実態に近くなる。
2012年の7月3日よりdマーケット内の「アニメストア」としてサービスを開始し、2013年1月30日より他のdマーケット内サービスと名称の統一を図るために「dアニメストア」という名称になった[5]。
サービス開始当初はドコモのキャリア限定のアニメ配信サービスであったが、2014年4月1日のキャリアフリー化によって、ドコモの回線契約者でなくても視聴可能となった[6]。また、2016年3月23日からアニメ関連グッズ販売やアニソン視聴も開始したことでアニメの総合サービスとなった[3]。グッズはフィギュアから書籍まで幅広く販売されている[7]
アニメイトと連携しており、アニメ関連グッズをアニメイトオンラインショップから購入することもできる[3]。
2015年7月26日には会員数が200万人を突破した[8] 。会員のメイン層は20代から30代で、男女比は6:4[4]。アニソンに関しては約180曲(2016年3月23日現在)のアニソンミュージッククリップ(アーティスト映像、ノンクレジットタイトル映像、dアニメストア限定映像)を配信している。
視聴にはdアカウントの取得、dアニメストアへの入会(有料)、PCの場合はWEBブラウザ、スマートフォンの場合は専用アプリのダウンロードが必要であるが、dアニメストアから全て実施可能である。ドコモの回線契約者でない場合は、利用料金の支払い手段はクレジットカードのみとなる。初回31日間はお試しで無料[9]。
なお、商標「Dアニメ」「dアニメストア」はこれまでNTTドコモではなくKDDIが商標登録していたが[注釈 1]、2024年1月にKDDIからNTTドコモへ商標の移転(譲渡)が行われた[11]。
画質[編集]
- スマートフォン版限定 「視聴中作品の最大画質」(Android版の実装は未確認)[12]
- 1080p
- 720p
- 中
- 低
- 最低
音質[編集]
- 192kdps
- 128kdps
動作環境[編集]
動作環境は、以下の通り[13]。
- スマートフォン/タブレット(専用のアプリが必要)
- PC(ストリーミング再生のみ)
- テレビ(ストリーミング再生のみ)
- Chromecastによる視聴
- AirPlay接続による視聴
- Android TV(Android OS 7.0以上)
- Fire TV(Fire OS 5.2以上)
- popIn Aladdin(Android OS 9)
- PlayStation 4(システムソフトウェア 8.0.0以上)
- PlayStation 5(システムソフトウェア 8.00.00.44-00.00.00.0.1以上)
視聴制限[編集]
- 複数の端末で同時視聴はできない[14]。 ダウンロードしたコンテンツを視聴する場合、ダウンロードから48時間ごとに会員状態の確認が必要[14]。
- 改造された端末は視聴できないようになっている。AndroidのRoot化や、iOSの脱獄などに当たる[14]。
- レンタル作品は別料金である[14]。
- デバイスによってはレンタル開始手続きが行えない[14]。
- 日本国内からしか再生できない[14]。
- VPNサービスを利用している場合、日本サーバを使用した場合でも国外からのアクセスとみなされ利用できない。
- 国外からのアクセスにおいては「再生」ができないのであってログイン自体は可能。
dアニメストアのバグ[編集]
同時視聴検知機能の誤動作(再生状態認識の遅延)
前述の視聴制限をかけるための「同時視聴検知」はしばしば誤動作を起こす。
具体的に、PC版を閉じてスマートフォン版を再生することは即座にできるが、逆方向の端末変更の際にこのバグが起き、同時アクセスエラーで再生できなくなってしまう。
対策
1PC側で確実に再生を停止
2正常に再生ウィンドウを閉じる
3「dアニメストア」のサイトから離れた状態でブラウザの「dアニメストア」キャッシュをクリアする
以上の手順を踏むことで発生確率をほぼゼロに抑えることが可能。(確実に回避できるわけではない)
また、バグ名の横に記載した通り再生情報の更新が遅延するもののため、即座に変更する必要がない場合、例えばスマートフォンで視聴していて食事などをとり後ほどPC版で視聴を再開したいというような場合は何の問題もない。
dアニメストア ニコニコ支店[編集]
2017年12月1日に、niconicoのサービスであるニコニコチャンネルとして開設。ニコニコ動画の機能であるコメント投稿が可能(ただし一部タイトルにおいては不可に設定されたものも存在する)。
ニコニコ動画ではアニメ配信も行われているが、他の配信サイトが見放題サービスを展開する中、実質的な有料会員であるプレミアム会員ではシステムの仕様上、2020年7月初旬まで見放題に対応しておらず、実質配信タイトルチャンネルの個別購入(パック購入含む)のみであった(限定的ではあるが期間を設けて数話、もしくは全話無料は実施。2020年7月以降はプレミアム限定動画が実装された)。そこでプレミアム会員とは別に、ニコニコチャンネルのチャンネル会員機能を利用する形で常設の見放題に対応した。角川が運営会社として共通していたため、dアニメストアのラインナップを配信する形でニコニコチャンネルに「ニコニコ支店」として開設。
上記のとおり、チャンネル内で配信されている動画の大部分が見放題の仕様である他、個別チャンネルの物よりさらに上の画質を選択することができる。 また、チャンネルを利用したニコニコ生放送も部分的一挙放送やテーマ別一挙放送で実施しており、2018年7月16日には「はるかなレシーブ」の公式特番と同時に会員向け放送を初めて行った。以降も、同スタイルの放送を実施している。niconicoのサービス「Nアニメ」との連携も行っている。dアニメストアで同じアニメタイトルでも別バージョンを取り扱っている場合、支店もならって別バージョンを配信することがある。
同じく月額制を採用しているが、大元のdアニメストアとは登録が別として扱っているため、dアニメストア本サイト、ニコニコ支店の両方利用する場合、二重契約を取ることになる。また、ドワンゴ運営元のサービスで取り扱っているため、契約上ニコニコ支店では取り扱っていないタイトルも存在する(2023年11月現在、dアニメストアは約5,500タイトルに対してニコニコ支店は約4,400タイトルとなっている)。
なお、実装当初は個別のニコニコチャンネルで配信されているタイトルのコメントは引き継がない状態であったが、2018年5月17日に引用機能が実装され、同タイトルの別チャンネル動画からコメントを引用表示されるようになった。
dアニメストア for Prime Video[編集]
2018年7月2日、同年6月14日に開始したAmazonPrimeのサービスである「Prime Videoチャンネル」内において、dアニメストアのチャンネルを開設することを発表。翌日3日にサービスを開始。利用にはPrime会員費のほか別途月額課金が必要となる。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ a b c d e f 株式会社ドコモ・アニメストア 第12期決算公告
- ^ “NTTドコモと角川書店がスマートフォン向けアニメ配信事業を行う合弁会社「ドコモ・アニメストア」の設立に合意”. 株式会社NTTドコモ (2012年5月16日). 2014年4月23日閲覧。
- ^ a b c “「dアニメストア」のサービス内容を拡充”. 報道発表資料. NTTドコモ (2016年3月22日). 2017年3月23日閲覧。
- ^ a b 日本電信電話「グループ企業探訪 第197回 株式会社ドコモ・アニメストア」『NTT技術ジャーナル 2017.08』電気通信協会、2017年8月
- ^ “2013春モデルの12機種を開発・発売 別紙4 【参考】dマーケット各ストアの名称変更について”. 報道発表資料. NTTドコモ (2013年1月22日). 2017年3月23日閲覧。
- ^ ゆうこば (2014年4月1日). “祝キャリアフリー化! dビデオとdアニメストアの仕様を確認してみた”. 週刊アスキー. KADOKAWA. 2017年3月23日閲覧。
- ^ “dアニメストア グッズ dポイント|動画サブスクまとめ”. 動画サブスクまとめ (2022年3月3日). 2022年4月14日閲覧。
- ^ 臼田勤哉 (2015年7月27日). “dアニメストアの会員数が200万突破。サービス開始から約3年”. AV Watch. インプレス. 2017年3月23日閲覧。
- ^ “dアニメストア”. サービス・機能. NTTドコモ. 2017年3月23日閲覧。
- ^ “登録6382554”. 特許情報プラットフォーム. 工業所有権情報・研修館. 2024年1月24日閲覧。
- ^ “登録5650789”. 特許情報プラットフォーム. 工業所有権情報・研修館. 2024年1月24日閲覧。
- ^ “dアニメストア アニメ動画見放題アプリ/マルチデバイス対応”. App Store (2024年4月17日). 2024年4月20日閲覧。
- ^ “dアニメストア対応機種・動作環境”. dアニメストア. NTTドコモ. 2024年5月23日閲覧。
- ^ a b c d e f “よくある質問”. dアニメストア. NTTドコモ. 2017年3月23日閲覧。
関連項目[編集]
- NTTドコモ
- KADOKAWA
- 中川翔子 - 本格運営開始後のイメージキャラクター。
- アニプレックス
- バンダイナムコグループ
- バンダイチャンネル
- アニメイト
- AnimeJapan
- dマーケット
- Lemino
外部リンク[編集]
- 株式会社ドコモ・アニメストア
- dアニメストア
- dアニメストア ニコニコ支店 - ニコニコチャンネル
- dアニメストア for Prime Video
- dアニメストア (@docomo_anime) - X(旧Twitter)
- dアニメストア (docomoanime) - Facebook
- dアニメストア - YouTubeチャンネル