「バルーンタイヤ」の版間の差分

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650B×38B(650×1/2×1/2)の太いタイヤが
650B×38B(650×1/2×1/2)の太いタイヤが
欧州の石畳(いしだたみ)に対するクッション性が高いことから、
欧州の石畳(いしだたみ)に対するクッション性が高いことから、
バルーンタイヤ[[Balloon Tire]]と呼ばれた。
バルーンタイヤ(Balloon Tire)と呼ばれた。


※風船のように膨らんだ/太った/デブといった意味がある。
※風船のように膨らんだ/太った/デブといった意味がある。

2024年4月29日 (月) 13:32時点における版

バルーンタイヤ(Balloon Tire)は初期のFAT-TIREのこと。

-- Balloon Tire -- 650B×38B(650×1/2×1/2)の太いタイヤが 欧州の石畳(いしだたみ)に対するクッション性が高いことから、 バルーンタイヤ(Balloon Tire)と呼ばれた。

※風船のように膨らんだ/太った/デブといった意味がある。

欧州ではフランスを中心に風船のように膨らんだ バルーンタイヤ(Balloon Tire)がポーターや街乗り自転車で重宝された。

ミシュランの戦前(約100年前)のカタログには650B×38Bの (Balloon Tire)やもっと太い42B/44B/50Bの太いタイヤが 掲載されている。

実際、3/8インチから1/2インチが「デブ」の分岐点であり、 650×35Aや35Bから38ABに乗り換えると、明白に違いが分かるのである。 荷物の重さの分に対応して、エアボリウムが余分になり、乗り心地がフワフワ、ブヨブヨになるのである。 これが風船(バルーン)である。

-- 英語圏でFAT-TIREと呼ばれた -- これが英語圏で「太ったタイヤ(FAT-TIRE)」と呼ばれたことから 初期のFAT-TIRE-BIKEが始まっている。

-- 実用車のFAT-TIRE --

  • 実用車(英国ロードスター)

セーフティー型が欧州で発明されて以降、 英国で形成された英国ロードスターが大衆化され、 日本では大正時代以降に実用車/商用車(自転車) (大正時代や昭和初期にはまだ、自動車はほとんど無い) として物流輸送を一手に担っている。 重量運搬車などを中心に、頑丈なBE規格などのワイドタイヤが 装着されるようになった。

-- 単なる幅広のワイドタイヤ -- (26×1と3/8:650A)や600A(24×1と3/8)などでもレジャー向けの一般車にワイドタイヤが作成されるようになり、ワイドタイヤが世界中に広まった。

1970年代に入ると日本ではミニサイクルなどにもワイドタイヤが 広まり、これが半世紀前のミニベロ系のFAT-BIKEである。

  • 主にビーチクルーザー

アメリカの西海岸では主にビーチクルーザーに使われた。

  • 改造ビーチクルーザーによるダウンヒル競技を創始

このビーチクルーザーを改造してダウンヒル競技を創始したのが 例のマウンテンバイクの話になる。

-- FAT-TIRE-BIKEか?FAT-BIKEか?マウンテンバイクか?-- これらの「FAT-TIRE」をオフロード用自転車に採用しているだけなので、 当然、マウンテンバイクが後である。

-- HE規格 -- オフロードバイシクルに対し、従来の規格に幅広タイヤを装着すると直径が大きくなりすぎることから、 従来の590/584/571や540/451などに変わり、太いタイヤ用のリム規格HEが制定された。 26インチは559、20インチは406など、新規格のリムが出現し始めた。 650Bの584に対して約1インチ(25.4mm)小さく成っている点に注目。 タイヤ幅を1インチ台→2インチ台とする為、約1インチ直径を小さくしたのである。

-- FAT-TIRE-BIKEのイベント-- 1980年代初頭にサンツアーとシマノが協賛して FAT-TIRE-BIKEのイベントが開催された。 単なるマウンテンバイクのイベントにしか見えないが、 もちろん、FAT-TIRE-BIKEが歴史的に先だからである。

-- 現代のFAT-BIKE-- 結論はFAT-BIKE(太った自転車)・・・タイヤが省略されて・・・ が正解になる。