兵庫県知事選 告示 新人5人が立候補

「保守分裂」の構図となった兵庫県知事選挙が1日告示され、これまでに新人5人が立候補し、17日間の選挙戦に入りました。






県知事選挙に立候補したのは、届け出順に、いずれも無所属の新人で、音楽塾経営の服部修氏(47)、元加西市長の中川暢三氏(65)、自民党と日本維新の会が推薦する、前大阪府財政課長の斎藤元彦氏(43)、前兵庫県副知事の金沢和夫氏(65)、共産党が推薦する、元兵庫県議会議員の金田峰生氏(55)、以上の5人です。
5人は届け出を済ませたあと、街頭などで支持を呼びかけました。
▼服部氏は、「私の公約は1つで、もとの生活に戻していくことだ。営業時間の短縮や休業はもう行わない。この騒ぎは知事を変えたらすべて終わる」と訴えました。
▼中川氏は、「民間出身の知事を選んでほしい。税金のむだづかいをなくせるし経営手腕があれば、よりよい結果をもたらせる。政治を変えられるのは有権者の皆さん一人ひとりだ」と訴えました。
▼斎藤氏は、「新型コロナからの創造的な復興を目指したい。若い人たちが兵庫にもっと集まるよう、住んで働きやすい環境をつくりさまざまな企業を誘致していく。県政を刷新し、新しい兵庫をつくっていく」と訴えました。
▼金沢氏は、「これまで15年かけて兵庫で結んできたつながりや信頼感は、まさにこの時のためにある。すべての地域とすべての人が光を浴びて、可能性を開かせ、共に未来に歩んでいく、そういう兵庫をつくりたい」と訴えました。
▼金田氏は、「希望者全員への新型コロナワクチン接種を安全を確保しながらさらに急ぎたい。地域医療を拡充する計画を立てて、これを実行していく。皆さんの命と健康を守ることができる兵庫をつくりたい」と訴えました。
今回の県知事選挙は、5期務めた現職の井戸知事が引退を表明し、20年ぶりに、新人どうしの争いとなりました。
県議会に議席がある各党のうち、▼自民党は、斎藤氏を推薦しています。
ただ、党の県議団が金沢氏との間で支持が割れ、結党以来、初めて「保守分裂」の構図となりました。
▼立憲民主党と国民民主党は、県連として金沢氏を支援しています。
▼日本維新の会は、斎藤氏を推薦しています。
▼共産党は、金田氏を推薦しています。
▼一方、公明党は自主投票を決めています。
選挙戦では、▼新型コロナウイルス対策、▼深刻化する人口減少への対応、▼それに、これまでの井戸県政への評価などをめぐって、激しい論戦が交わされる見通しです。
県知事選挙は、17日間の選挙戦を経て、今月18日に投票が行われ、即日開票されます。