【エルサレム時事】パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは9日、イスラエル軍による空爆でハマス戦闘員2人が死亡したと明らかにした。パレスチナ保健省によると生後6カ月の男児を含む15人が負傷した。ガザから8日夜にロケット弾が3発発射され、イスラエル軍がハマスの拠点などに報復攻撃を加えた。
トランプ米大統領が6日、エルサレムをイスラエルの首都として認めたことを受け、パレスチナ各地で緊張が続いている。
AFP通信によれば、パレスチナ自治政府のアッバス議長の外交顧問は9日、「米国はエルサレムをめぐる決定であらゆるレッドライン(越えてはならない一線)を越えた」と指摘。議長は今月パレスチナを訪問予定のペンス米副大統領との会談に応じないと明かした。
ガザでは8日、イスラエルとの境界付近で大勢の市民がデモに参加し、イスラエル軍による銃撃で2人が死亡した。ハマスは9日も引き続き抗議活動を行うよう呼び掛けていた。
8日のロケット弾発射をめぐっては、パレスチナ自治政府の主流派ファタハ系の武装組織やイスラム厳格派(サラフィスト)組織が犯行声明を出したが、イスラエル軍はガザからの攻撃はいずれも「ハマスに責任がある」としている。
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