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原始の海洋ー人間の血液中でもフジツボが成育する!

  現在の海水の塩分濃度は3.3%(うち食塩が3.0%)程度ですが今から4億年ぐらい前の海水の塩分濃度は0.9%ぐらいであったと考えられています。ちょうど脊椎動物が進化したころで、その名残りが我々の体内に残っています。 それが血液やリンパ液の塩分組成と濃度です。 そのため、多くの生物にとって住みやすい環境ですが強力な免疫システムのために普通は他の生物体は駆除されます。

   まれに、本来人間とは無関係に生活している生物が、怪我などで偶然体内に入り込み免疫をすり抜けてしまうと生長したり増殖したりしてしまいます。 海岸の磯のフジツボで大怪我をしたダイバーの体内でフジツボの赤ちゃんができてしてしまったということも起こります。

  自由生活アメーバ、要するに自然界に普通に生活しているアメーバがたまたま人間の脳内にもぐりこむなどしてとんでもない致死性の病気を引き起こすこともあります。

  ここで普通の病気を起こす病原生物の話をしておきます。 普通の病原生物は、その増殖や生殖のサイクルの一部に人間がくみこまれています。 したがって、その生物にとって人間が必要なわけです。 ところが以上に述べたような生物たちは人間との接点は偶然でしかなく、そのライフサイクルのなかに人間は組み込まれていませんし、本来他の動物での寄生も行わない独立の生物なのです。 そのうち、人間の体内がいごこちがいいと人間が必要になってしまい、フジツボ病なんて将来できるかも知れませんね。

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